君と小鳥と自転車と

ピンクのコザクラインコ、持たない生活、ときどき自転車

お迎えの日

ついにこの日が来てしまった……!

記憶がぼんやりしているので覚えていることをありのままに綴る。

写真は刺激しないよう遠目に撮ったのでとてもぼけている。

お迎えの日。

保温エコバッグにフリース毛布と充電式湯たんぽとカイロ4個を仕込み、バスと電車を乗り継いで工廠(ペットショップ)へ。

まずは、ペットショップへの恩返しも含め、多少の買い物。なにしろ遠いので、ケージなどの大物はすべて通販で済ませてしまったのだ。今使っているものと同じエサ入れや止まり木、燃料(エサ)、おもちゃを購入。安物ばかりで申し訳ないが、本体がそれなり(ちょっと変わった色だからか、ほかのコザクラインコの4倍の価格だった)なので赦してくれ。

 

説明を受け、職人(ペットショップ店員殿)と一緒に状態を確認。また提督の指に止まったりマフラーのほうまで移動したりと可愛さ炸裂。親バカ振り切れ。

書類に記入し、精算。

生命保証はないところだったため、これで仮に帰宅までに落鳥しても何も云えない。

完全に頭がフリーズしていて、店を出たときの記憶があまりない。ちゃんと挨拶くらいしたのだろうか;

 

移動中、一度も鳴かなかった。なので、何度もバッグを開けて生存確認。そして温度確認。小さな温度計を入れていたのだが、現地に着いたときは38℃にもなっており、説明のあいだカイロを外しておいたところ30℃ほどに下がり、帰宅時は28℃程度でキープできていた。

電車を3社乗り継がなくては帰れないのだが、緊張に耐え切れず、最後の電車には乗らずタクシーを使う。こんなことなら運転手を用意して車で来れば良かったと後悔しきり。

 

帰宅するとまず買って来たエサ入れを洗って、燃料をケージにセット。職人の厚意でいただいてきた、本人が使っていた止まり木もセット。

そっとプラケースから抱き上げ、ケージに入れる。

すでに取り付け済みだったバードベッドやおもちゃがこわいのか、ちょっと躊躇う素振りを見せたが、大人しく入ってくれた。

最も危惧していたのがこの『ケージに移動させられるか』というところだったので一安心。

 

それから、あまり刺激しないように見守っていたのだが、止まり木にも止まらず、時折ばたばたと羽ばたき、うろうろと歩き回り、床(網の上に新聞紙スタイル)の隅でじっとしている。羽繕いを少しするが、若干うとうとしたのか動かなくなったりでもう気が気でない。

 

台所へ移動して片付けなどをしていると、初めて鳴いた。

わかってはいたが思いのほか響く声だった。これが長時間続くと近所迷惑になりそうである。

 

このままずっと、うずくまる鳥のままだったらどうしよう、といい加減胃が痛くなってきたところで、急に止まり木に止まった。ケージ備え付けのエサ入れにも燃料を入れてあり、気になるそぶりを見せたのだが、どうやらそこは食べづらいらしい。たしかにひどく深いし、食べ難そうだなと思う。これは近々撤去になりそうだ。

 

そのまま観察していると、盛んにケージ内を動き始め、上の止まり木の側に置いていたエサ入れからぽりぽりと燃料をかじりはじめた……!

お行儀悪く

 

腰が抜けるほど安堵した。

帰宅してからわずか一時間で食事を始めるとは、何とできた子なのだとまた親ばかに浸る。

1日、2日も食べない子がいるという情報を見ていたので覚悟していたのだが、本当に良かった。何しろ病院も開いていない年末年始に連れてきてしまったのだ。

 

お行儀良く

 

水は備え付けのエサ入れにしか入れていなかったので、騒がせて悪いなとは思ったが買って来たエサ入れに水を入れて設置した。提督の手が入ってきても、彼は特に攻撃もせず大人しくしていた。怖かったのかもしれないし、もう慣れたのかもしれない。

 

その後はケージ内をうろつきまわり、移動しようとして羽ばたいては滑り落ちる(羽きりをしてあるのであまり飛べない)ということが何度かあり、ケージのレイアウトを考え直す必要を感じた。どこかぶつけて痛めていないことを切に願う。

 

使い方が違う

 

今日は大晦日。

提督はベタに紅白歌合戦を鑑賞する予定だが、早めに寝かせてやろうと思う。

明日、元気そうだったら少しは遊んでみたりできるだろうか……。