狂乱のペンキ塗りかえ日
(狂乱していたのは提督のほうだけである)
何ですか
提督家のマンションはとてつもなくぼろい。設備は新しくなっているから確りしているが、建物が古すぎるため隙間風は吹くわ網戸はないわ、自分と嫁だけなら気にならないことが小鳥のおかげで気になるようになってしまった。
今日はマンションのペンキ塗りかえの日だった。
ペンキ。
まずそれに驚きである。
ベランダ、ドア、風呂場、この三箇所を塗り替えるのだという。
多少においますがすぐに消えます、とお知らせに書いてあったが、臭うということは成分が空気中に飛散しているということで、つまりルカが吸ってしまう危険がある。
小さな身体で耐えられるのか不安でたまらない。
玄関に置いてある愛車(電チャリ)を室内に運び、待機。ついでなのでタイヤに空気を入れていた。
やがて、塗り職人の若い兄ちゃん達がやってきた。
通るだけで彼らの手元からにおいが湧き上がる。
最初はベランダだったため、ガラス戸を閉めて作業してくれていたがそれでも室内がにおう。
恐怖に駆られてルカをプラケースに入れ、保温をして換気扇の下に避難。
何しろ広いだけが取り柄の間取りなので、別部屋に逃げるという選択肢がない。
ここ狭いですね
作業が終わり、ドアと浴室は別の係が来るとかで兄ちゃん達は去った。
においが薄れるまで換気扇の下でノートパソコンを使う。
午後になって別の職人がやって来た。
ドアは面積が広いのでますますにおう。ドアから室内は計3枚のカーテンに遮られているが、そんなものではなかなか防御できない。
結局再びルカはプラケの住人に。
もはや第二の別荘である(第一の別荘は毎朝入っているキャリー)。
本人はお気に召していないようだが。
出たいですぅ
ルカのほうは案外平然としていたのだが、提督のほうがダウンしてしまった。
他にもいろいろあるのでもう引っ越しをしようかと考えはじめている。
ムスーン
(もっとおまえと暮らしやすい部屋を探そう)
コザクラインコが出てくるブログを読むのが最近の日課