君と小鳥と自転車と

ピンクのコザクラインコ、持たない生活、ときどき自転車

覚悟を決めろ(健康診断前夜)

健康診断を予約した。

電話嫌いの提督が一念発起して病院に電話、感じのいい職員殿に予約したい旨を告げる。コザクラインコで三ヶ月半、性別不明、すべての検査が入ったフルコース、と話すだけで疲れた。

 

お迎えから半月、のんしゃらんと遊んで暮らしてきたが、そろそろ覚悟を決めなくてはならない。

 

健康診断ってなんですか?

(おまえには楽しくないことだろうなぁ)

明日、どんな苦悩を味わうことになるのか全く予想もできない。

数限りない疾患、一緒に暮らしてまだ半月の自分には観察してもわからないものばかりだ(くしゃみをしたことがあるので風邪かもと思ったが数回で終った)。

何を云われても驚かない覚悟をしなくてはならない。

 

こんなにかわいいこの子も

(見えないところで苦痛と戦っているのかもしれない)

 

病気というものは、よほどの苦痛を伴わなければだが、知らなければ存在しないのと同じだ。

本人の苦しみは伝わってこないから、提督の目には健康に見える我が駆逐艦だが、検査によって病気が判明した瞬間、病鳥になってしまうのである。

もちろん、早期発見で治療できるほうが良いのだが、今までのように気楽に可愛がっていればいいという生活と決別することになるだろう。

 

ルカは長くショップに居たので、病気を貰う可能性も高かったはずだ。

いろいろとネットの情報を見ているうち、動揺して夕飯の載ったトレイをひっくり返して床にぶちまけてしまった。情けない。

明日のことを考えると息苦しい。しかし、覚悟を決めるしかない。

 

提督のお手てで寝ます

(何があってもおまえの幸せを一番に考える)

(そしてとてもどうでもいいことだが、本人の名前を本名『遙桜』と書くか書かないかで悩みすぎていて眠れない)

 

 


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